パブロピカソ(本人)

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文学フリマと本の感想 / 小川

5月の初めに文学フリマなるものに出展した。
お立寄りいただいた皆さまに心から御礼申し上げます。

見知らぬ方に本を手に取っていただいたり、
お声掛けいただいたりして、楽しい一日を過ごすことができました。
ご縁があればまたお目にかかりたいと願ってやみません。まじで。


さて、今回、私にしては珍しく何冊かの戦利品があったので
感想を書かせていただくつもりでいたのだけれど
全部読み終えたら、と思っているうちにつつがなく1ヶ月が経過。
このままでは何もしないうちに1年経過するのは目に見えているので
拝読し終えた本から感想を述べさせていただきたいと思います。


※ 参加する度にカタログには目を通しておりますが
まだまだ昨今の同人界隈のルールやマナーに疎いもので
何かご無礼があったらすみません。
もし感想を言われたくないという方がいらしたら、即座に取り下げます。
その旨ご連絡ください。




【センシティブ・ブルー / 著者:桐原さくも様】

分類としてはロー・ファンタジーなのだと思う。
言葉を食べる虫や翅など、出てくる単語やモチーフがみな美しい。
美しい言葉で綴られる世界、を表現するに相応しい透明セロハンの装丁は、
目に入ったときから綺麗だったけれど、読後にはまた新しい感慨があった。

文章中に横溢する作者の繊細な感受性は痛々しい程で
読んでいる間中、汚れた大人ですみません、と自戒の念に駆られっぱなしであった。
私はダチョウ倶楽部か。
それはそれとして、青を降りかざす大人達もかつては主人公のように世界を見ていたのだと推察する。
なぜ人は、ああはなりたくない、と思うものになってしまうのだろうか。
意識しすぎて同化するのか、なるのが分かっているから嫌悪するのか。
自分が若い日にはどうだったか、今となっては全く思い出せない。
なにか、効率的にダンゴムシを集める方法を考えていたような気がする。
そんな事しか考えてこなかったからこんな体たらくなのだと再び自戒の念に駆られつつ、
もし希望にそぐわぬ成長してしまう未来が訪れてもせめて
かつて虫と共にあった頃のことを忘れずにいられるように願うものである。



【カントコトロ / 著者:桐原さくも様】

こちらはハイ・ファンタジーものと思われる。
センシティブ・ブルーと同じ方の作。アイヌをベースにした世界観との事。
サークルメンバーに道民率が高いせいもあり、アイヌと聞くとつい食指を伸ばしてしまう。

短い文章の中で世界と心情とを叙情豊かに伝えられる豊富な語彙が羨ましい。
センシティブ・ブルーもそうだったけど
誰かと誰かを繋ぐ壊れてしまいそうな脆い何かが描かれていて
呼吸のたびにむせる程の寒さと、
人物の関係の儚さとでも言うべきものが伝わってきて
読んでいてなんだか胸が痛くなった。



【蜜 / 著者:きと様】

一読して、まず率直に、すげぇ、と思った。

主人公がこの後いい目に遭う気が全くしない。

恋人から別れを告げられるか、そうでなくても喧嘩をするのは必定、という予感がすごくする。
後半に「うまくいっていない」旨の記載があるけれども
私くらいになると、その表現が出てくる前から
「あーこの人は彼氏とうまく行きませんね、これは」と思ってました。
といって得意になるわけには行かないのは、
そう思ったのは私に未来を嗅ぎ分ける能力があるのではなく、
著者側に予感をさせる能力・技術があるからなのだ。

一見、茶飲み話をしているシーンを書いているように見えて
その裏に登場人物達の日常を書かれている。
こういう感じ感を出したいと思って四苦八苦しては
結局諦めている私からしてみると、本当に脱帽である。

こちらの作者さんの御本は、この他にも
「君を探してた」「僕を拾ってください」という
BLものの小説本を2冊購入させていただいたけれど
ふと生まれた「ジャンル者でない自分が感想を言うのは失礼なのではないか」という疑念が
どうしても払拭できず、色々感じるところはあったのだけど
感想は差し控えさせていただいております。



【そういえば さぁ / 発行:クルミド出版様】

「日常の何気ない疑問を納得いくまで追求してみようよ」
というコンセプトで作られた雑誌風の一冊。
タイトルがとても気に入って思わず買ってしまった。
私はタイトルをつけるのが苦手なので、タイトルがいいものに弱い。
「そういえば さぁ」。すごくいい。
内容とマッチしていて、更にいい。

今回は創刊号だそうで、テーマは「西国分寺ってどこにあるんだっけ?」。
タイトルも方向性もビビーンと来てはいたのだけど
いかんせん方向音痴・地理音痴なので、出てくる地名が悉くピンと来ずしょんぼり。
今後、西国分寺の方へ行く時には携帯していって歩きながら内容を確かめたいと思います。



【紀槍文書沙本 キュトスの71姉妹案内 / 魔王14歳の幸福な電波様】

机の上に広げられたチラシに踊る「怪文書」の文字に、
怪文書収集癖がある私は一も二もなく購入させていただいた。

前書きによると、偶然見つけた大量のメモ書きを整理したものだそうだ。
内容は、私が思っていたような怪文書とは少々違って
(所謂電波さんの告発文的なものを期待していた)
ファンタジー世界の設定集的だったけれど
これを部室の片隅で見つけたら余事は忘れて読み耽ってしまうだろうなぁと思うと
発見できた作者さんが羨ましくてならない。



【おもしろいゲーム研究通信1号 / 発行:おもしろいゲーム研究所様】

ボードゲームについてあれこれ研究しているフリーペーパー(だと思う)。
(友人に譲ってもらったものなのでハッキリしなくてすみません)。

ボードゲーム作家の友人がおり、たまにグラフィック部分を担当させてもらうのだけれど
不勉強故にまごつく事が多く、今後の一助になればと思って読み込んだ。
本当はゲームを実際にやってみるのが一番なのだけれど
友達があまりいないので、プレイ人数3人以上が多いボードゲームには
なかなか手が出せないのである。しょんぼりしているのである。

ゲーム作りにおける作家さんの視線が垣間見れて、大変勉強になりました。
今後また依頼してもらえるようなら、もっといいデザインができるように頑張ろうと思う。



今回は以上です。
まだ読んでいない御本や、読んでいるけど感想が書けていないものもあるので
そちらはまた別の機会にアップしたいと思います。

writing by / 小川

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そういえば文フリ

そういえばクルミドコーヒーさんの水出しアイス珈琲がやたらと美味しくて3杯も飲んでしまった。
腹がタプタプ。

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ありがとうございました

Qです。

本日は文学フリマへ参加させていただきました。
当ブースへお越しいただいた皆さま
お世話になりました皆さま
ありがとうございました。

文学フリマは初展示になりますがやはり落ち着くイベントで緊張せずに初めから終わりまで楽しむことができました。

最近は作品の制作に慣れてきたのか、ツメの甘さも目につくようになりまんじりともできずに脂汗にまみれるようにもなりました。
ぐぐぐぅ
精進しなければ。

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ジューシー

Qデス。

最近、鶏チャーシューに挑戦しているのだがなかなか納得がいかない。
どうしてもパサパサとした食感になってしまう。
目標はパイタンラーメン武一の鶏チャーシュー。白くてジューシーでおいしい。
色はおそらく薄口醤油を使わないと黒くなってしまう。なので白くするのは諦め。それだけのために薄口醤油買いたくない。
今度は一旦茹でてから出汁強めの汁につけとく作戦でやってみよう。


嘘です。
あと数時間で第二十二回文学フリマ東京。とりあえずものはできました。ついさっき。
基本自分で製本してるので、いつもぎりぎりまで作業する羽目に。次回は印刷会社に頼もうと毎回毎回検討している。
今も検討している。
それがついつい、手直しをぎりぎりまでできるからという理由で外に頼む時期を逃している。
それでも問題は眠いだけ。ちょっとでもいいから寝よう。


今回はクトルゥフものを準備してましたが、全く進まず別なものを用意しました。
書きためていたものから、幽霊話を2編。
時間をおいて手直ししたので結構大胆にブラッシュアップできました。

いつもは、ページ数がホチキスで留めれる範囲で調整しているのですが今回は余裕を持って分冊。20p未満のものを2冊にしました。
なので製本の手間は2倍になってしまった。
でかいホチキス買おう。じゃなくていいかげん業者に頼め。

とりあえず寝ます。

本日の東京流通センターよろしくお願いいたします。

ブース位置 : オ-36 (A〜Dホール)
カテゴリ : 小説|ファンタジー・幻想文学

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